③「下剤=悪」は間違い
下剤には刺激性下剤と非刺激性下剤がある。非刺激性下剤は大腸を刺激せず、便が出やすい環境をつくるもので、自然な排便が得られる。
「下剤=悪」と思っている人は、使い方を間違えている。
「普段は下剤を極力使わないようにし、週末などに刺激性下剤でたまった便を出すのが下剤の典型的な悪い使い方です。最初の便は硬くて出しづらい。しかし刺激性下剤で蠕動運動が活発化しているため何度も排便があり、途中から下痢便、水様便となり、トイレに間に合わないこともある」
非刺激性下剤を毎日服用していれば、こうはならない。便が軟らかくなり、体に備わる自然な蠕動運動で排便する。
「私が刺激性下剤を使うのは、レスキューとして必要な時のみ。基本は非刺激性下剤だけでコントロールします」