夏の紫外線でリスク増 失明する目の病気に中高年は要注意

都会のサラリーマンが危ない(写真はイメージ)/(C)日刊ゲンダイ

 白内障と合併しやすいのが翼状片だ。白目の表面を覆っている半透明の膜である結膜が目頭から黒目に三角形状に入り込んでくる病気で、太い血管を伴っているため常に目が充血しているように見える。

「見た目さえ気にならなければ、とりあえずはそのままでも問題ありません。しかし、進行すると、瞳孔にかかったり乱視が出るなどして視力に影響してきます」

 沖縄県の久米島で琉球大学が主体となって行った研究では、40歳以上の30%が翼状片を発症していたという。また、事務職の人より農家や漁師の方の発症率が高いことも報告されている。

 加齢黄斑変性症の最大のリスク要因は加齢や喫煙だが、紫外線も侮ってはいけない。

「網膜の中心にあって、物の形や大きさ、色、奥行き、距離など光の情報の大半を識別する黄斑に異常が発生する病気です。虹彩の色が薄く、紫外線の影響を受けやすい白人の発症が多く、欧米では失明第1位の病気です。日本でもここ10年で患者数が2倍にまで増えています」

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