■子どもの近視抑制に効果あり?
さらには、脳の視床下部や松果体が光を感知することで自律神経の調整が行われ、交感神経が抑えられる。これらの総合的な作用により血圧が下がるのだという。
むろん、日光を浴びるメリットはそれだけじゃない。体内でビタミンDを作る作用もある。
「ビタミンDには骨の成育に必要なカルシウムの体内吸収を高めるだけでなく、免疫作用をアップするなど、病気の予防効果があることがわかっています」(東丸名誉教授)
逆にビタミンDが不足すると骨へのカルシウム沈着障害が起きて、骨粗しょう症やくる病などの病気を発症させる原因になるといわれているほか、がんなどの病気の罹患率を高める可能性が指摘されている。
ビタミンDは魚やキノコなどの食べ物に多く含まれているが、食物だけで必要量を確保するのは難しい。紫外線を浴びることで皮膚のなかで生成する必要がある。