浴びないのは実は不健康 太陽光が体に良い「3つの理由」

健康な人はさほど紫外線に神経質になる必要はなさそう(C)日刊ゲンダイ

 驚くべきは、最近の研究で紫外線にきわめて近いバイオレットライトと呼ばれる太陽光を浴びることで近視の進行を抑制する可能性が報告されていることだ。眼科専門医で清澤眼科医院(東京・江東区)の清澤源弘院長が言う。

「慶応大学の研究チームが昨年末に発表しました。紫外線と可視光線の中間にあたる波長360~400ナノメートルの光を浴びた近視のヒヨコは近視の進行が抑制されただけでなく、近視抑制遺伝子の数値が上昇していることがわかったのです。臨床研究からもバイオレットライトが通過するコンタクトレンズを装着している人はそうでない人に比べて、近視の原因のひとつとされる眼軸長の伸長が抑制されることが判明したそうです」

 この研究のキッカケは同じ中国人でもシンガポールに住む子供に比べてオーストラリアに住む子供の方が近視になる率が低かったから。原因を調べたところ、遺伝や読書時間などよりも戸外での活動時間に近視との相関関係が強かったという。

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