「コレステロールの数値が高い」といわれると、まず「食事に気を付けなくては」と思われるかもしれません。しかし、実はコレステロールの値と食事の関係ははっきりしません。
食事から摂取されるコレステロールは、個人差はあるものの、体内で作られるコレステロールの3分の1~7分の1といわれています。
さらに体内で作られるコレステロールは、食事中のコレステロールの量が減ると多くなり、増えると少なくなるように調整されています。そのため、食事中のコレステロールの量にかかわらず、一定のコレステロール値が保たれるように調整されているのです。
■体内合成されるので食事は気にしなくていい
つまり、懸命にコレステロールを減らす食事療法をすると、体内でのコレステロール合成が活発になり、結果としてコレステロールはそれほど下がらないということです。
数字が語る医療の真実