数字が語る医療の真実

卵も脂の多い肉も そればかり食べなければ毎日でもOK

体内合成されるので食事は気にしなくていい(C)日刊ゲンダイ

 事実、コレステロールを多く含む卵の摂取と血液のコレステロール値や心筋梗塞にはほとんど関連がないことが、欧米だけでなく日本人の研究でも示されています。1990年の日本人を対象にした循環器疾患基礎調査のデータでは、卵をごくまれにしか食べない女性よりも2個以上食べる女性の方がわずかにコレステロール値の低いことが示されています。

 そうした研究結果を踏まえて、厚労省から出された「日本人の食事摂取基準(2015年版)」には、コレステロールの摂取制限の基準が示されず、話題となりました。「基準が示されていない」というだけで、「やはり取りすぎは問題」という面もありますが、逆に厳しく食事に気を付けてもコレステロールが下がらず、心筋梗塞も予防できず、大変なだけだという面もあります。

 卵も脂の多い肉も、そればかりを食べるということでなければ、毎日食べてもいいのです。

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名郷直樹

「武蔵国分寺公園クリニック」院長、「CMECジャーナルクラブ」編集長。自治医大卒。東大薬学部非常勤講師、東大医学教育国際協力研究センター学外客員研究員。臨床研究適正評価教育機構理事。7月末に「検診や治療に疑問を感じている方! 医療の現実、教えますから広めてください!!」(ライフサイエンス出版)を出すなど著書多数。