化学療法により腫瘍マーカーが一時的に低下しても、しばらくすると上昇することを繰り返し、それでも抗がん剤治療を3年間続けました。さらに、残ったリンパ節を手術、切除して、その後は再発することなく元気に生活されています。
■30歳を越えたら定期的な検診が大切
卵巣がんは、早くて30代前半、おおむね40~50代の更年期に多く見られます。婦人科がんでは子宮がんに次いで多く、年間約1万人が罹患し、約5000人が亡くなっています。
卵巣は骨盤内にあって初期の症状はほとんどなく、ある程度大きくなってから腹満感、腹痛、頻尿、下腹部に腫瘤が触れるなどの症状が出てきます。ただ、この症状は良性の卵巣嚢腫でも同じです。そのため、早期診断は困難で、75%以上は進行した状態で発見されます。ですから、30歳を過ぎたら定期的に婦人科の検診を受けることが大切です。
がんと向き合い生きていく