我慢できないなら要注意 「頻尿」に潜む5つの病気

深刻な病気が隠れているかも(C)日刊ゲンダイ

⑤精神疾患が原因になっている

「強迫性障害」によって生じた過活動膀胱もある。強迫性障害は、手を過剰に洗う、鍵をかけたかどうかが異常に気になるなどの“症状”が知られるが、それらは目立たず、トイレの回数が増える人もいるのだ。

「強迫性障害が考えられれば、過活動膀胱の薬に加え、抗不安薬や抗うつ薬を少量処方すると効き目が良い」

■性行為後は排尿を

 女性の中には「泌尿器科は男性専門」「(婦人科と同じ)内診がある」と誤解している人が多いと、吉原院長は言う。

「泌尿器の疾患を診るのが泌尿器科なので、尿の悩みは女性でも泌尿器科へ。問診、尿検査、エコーで診断でき、内診は一般的には行いません」

 また、女性の膀胱炎で非常に多いと感じているのが、「性行為中に細菌が侵入する」タイプ。尿意がなくても性行為後すぐ排尿すると、かなりの率で防げる。さらに、クランベリージュースのキナ酸という成分が、膀胱炎の予防につながるという報告もある。

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