愉快な“病人”たち

俳優・真夏竜さん語る「進行性胃がんと闘って得たもの」

“尋常じゃない”痛みに舞台が終わるまで耐えた(C)日刊ゲンダイ

■大病をして得たものは「終わりの覚悟」

「再発が怖い」と言われますが、あれだけの特別チームでとても好意的なケアをしていただいたので、これで再発なら仕方ないと思っています。いまも相変わらずお酒は飲むし、たばこもやめないのは、人生に後悔したくないからです。「あれが悪い」「これはよくない」と言われますけど、あくまで統計上の問題ですから、私は食べたいものを食べたいときに食べたい。それでダメでもしょうがないと思えますからね。

 ネガティブなイライラやストレスになる考え方のほうがよほど体に悪いと思っているんです。人は「生まれて」「生きて」「死ぬ」という3つの出来事の中で、自殺を選ばない限り「生きて」の部分だけが自分の意思でできることなのですから。

 大病をして得たものは「終わりの覚悟」です。生きていれば確実に「終わり」があるということはみんな知っていることですけれど、そこは遠い話でほとんど意識しませんよね。でも、大病をすると終わりを覚悟するんです。それは今日を生きて、明日生きるためにはいいことだと思います。

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