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古い銀歯は取り換えが必要か

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写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 昔の銀歯はセラミックなどに交換した方がいいと聞きます。ユニオルソ矯正歯科(東京都豊島区)の篠原親院長が教えてくれました。

「銀歯であろうとなかろうと、上手に付けてあれば交換する必要はありません。問題は素材ではなく、技術とその後のケアです」

 金属の詰め物やかぶせ物が危険だといわれる理由の一つは、かつて水銀を含むアマルガムという合金が使われていたから。

 現在はほとんど見られなくなり、保険適用のレジン(プラスチック)か金銀パラジウム合金(以下「金パラ」)が主流になっているといいます。金パラは何年経っても成分が溶出することはなく、レジンより丈夫で、丁寧に治療されていれば半永久的に保てるのだそうです。

「金属歯の交換が必要なのは、付け方が下手で虫歯になりそうな場合と、色が気になる場合。交換するとなると、元の歯を一回り大きく削らなければならないので、基本的にはお勧めしません」

 保険適用外でもよければ、一番お勧めの素材は「18金」と篠原先生。金パラより軟らかくて対向歯を傷めにくく、金属アレルギーの人でも使いやすいそうです。

 ただし、どんな素材の歯でもケアを怠っては元も子もありません。

「詰め物やかぶせ物をすると、どうしても隙間ができ、虫歯になりやすいのです」

 歯の治療が終わったら、それまで以上に念入りなケアを!