あの話題の治療法 どうなった?

75歳以上の脂質異常症治療薬で筋力低下や筋肉痛も

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「理由はコレステロールが高い高齢者は心臓病になりやすく、死亡率が高いなどという明確なエビデンスがないからです。むしろ、コレステロール値が最も低い高齢者は死亡リスクが高いうえ、筋肉痛や筋力低下を引き起こし、骨格筋の細胞が壊死する横紋筋融解症という病気を発症する可能性があります」

 しかも高齢者の場合、転倒や記憶喪失、吐き気、便秘、下痢などを引き起こす可能性がある。

「高齢者は別にたくさんの薬を飲んでいるケースも多い。スタチンとの相互作用で重大な病気を招きかねません」(前出の循環器専門医)

 投薬治療の常識も日々変わってきている。覚えておこう。

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