メガネかけてもよく見えない 心因性視力障害はどんな病気

スキンシップ効果でストレスが軽減される(C)日刊ゲンダイ

■放っておいても失明しないが…

 原因としてユニークなのが「メガネへの憧れ」。メガネをかけている友達や先生のことを「かっこいい」と思う気持ちが視力低下を促すという。そんなケースには、「メガネだよ」といって“だてメガネ”をかけさせると、視力が回復することがあるという。

 ストレスが原因ゆえ一般に眼科的な治療法はないが、放っておいても失明することはなく、1年くらいで良くなることがほとんど。ただし、まれに脳腫瘍や先天性白内障など深刻な病気が隠れていることもあるから、一度は眼科を受診するのが無難だろう。その上で子供と向き合って、ストレス解消の方法を探るのだ。

「親が子供を膝枕したりして人工涙液などを点眼すると、スキンシップ効果でストレスが軽減。改善することがあります」

 親が深刻になり過ぎると、かえって「治りにくくなる」という。親は、子供の心の声に耳を傾けながらゆっくり向き合うしかない。

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