病院は本日も大騒ぎ

ボケを装ったいたずらも…認知症患者と看護師のトラブル

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 関東圏内にある総合病院の入院棟に勤務している、看護師歴30年のトヨコです。

 ある日、認知症が進行している高齢女性の入院患者さんから、「看護師さん、私の実家から送ってきた味噌です。食べてくださいね」と、小さなどんぶりに入った見た目、味噌をもらいました。すぐ臭いで分かりましたが、本人の排泄物でした。

 もう強いショックです。でも、患者さんの“親切心”に怒るわけにもいきません。

 近年、入院病棟にも、高齢化社会が押し寄せておりまして、どこの病院でもそうでしょうけど、私たち看護師もその対処法で何度もミーティングを行っています。

 高齢者の「認知症」「アルツハイマー病」「統合失調症」などの検査、入院してくる患者さんは、信じられないようなアクシデントを日常的に起こします。

 先の「味噌事件」もそうですが、突然、高齢者の入院患者が病室から消えました。手が空いている看護師さんを総動員して病院内を捜しました。見つかりません。

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