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エアコンはダニの巣窟 梅雨時の治らないクシャミの原因に

6月は重症化しやすい時季のひとつ(C)日刊ゲンダイ

 梅雨の季節なのに、花粉症のような症状が出るのはなぜ? JCHO東京新宿メディカルセンター耳鼻咽喉科の石井正則先生に聞きました。

「それはハウスダストアレルギーかもしれません。花粉症と違って通年性のアレルギーですが、6月は重症化しやすい時季のひとつです」

「ハウスダスト」といっても、その実態はダニの死骸やフンなのだとか。そのダニに反応して、くしゃみや鼻水が止まらなくなるのがハウスダストアレルギー。通年性の中では最も多くの人を悩ませるアレルギーです。

「6月は気温も湿度も高く、ダニが繁殖しやすいシーズンです。また、衣替えの時季でもあり、衣類や布団を交換するときに、大量のハウスダストが空気中に放散されてしまうのが問題です」

 さらに、蒸し暑くなってエアコンを使い始めることも要因だといいます。しばらく使っていなかったエアコンの内部は、ダニの巣窟。そこで空調を使うと、部屋中にダニが放出されてしまうというわけ。「ハウスダスト」というと部屋を掃除すればいいように思われがちですが、それだけではダメなようです。

「残念ながら、どれほど部屋を清潔にしたところでダニはいなくなりません。それよりも、空気清浄機を使ったり、エアコンの内部を掃除したり、防ダニ加工の布団カバーを使ったりするほうが効果的です」

 エアコンは、使い始める前にしっかり掃除しましょう!