子宮頚がんの手術件数の合計は約4万人。患者は毎年1500人近く増え続けているので、2014年度には3万4000人前後に達したと思われますが、すべての患者が手術を受けたとしても計算が合いません。実は円錐切除を行っても、がんが再発するケースが少なからずあるため、2回目や3回目を受ける患者がいるのです。
レーザー照射は上皮内がん限定ですが、件数は患者4人に1人の割合です。残り3人は円錐切除を受けることになります。子宮頚がんが子宮内にまで浸潤している場合は、子宮ごと切除します(単純子宮全摘出術)。こちらの件数は、子宮筋腫の手術とまとめて集計されてしまっているため、正確な数字が分かりません。ただ、有名病院などのホームページを見る限り、数は限られているようです。
子宮体がんには開腹ないし腹腔鏡による子宮全摘術(子宮悪性腫瘍手術)が行われます。しかし腹腔鏡は件数が少なく、全体の1割に達しません。大半が開腹術です。卵巣と卵管など、子宮付属器官も一緒に切除するのが一般的です。手術件数と2012年の新規患者数の比較から、やはりほとんどの患者が手術を受けている計算になります。
明細書が語る日本の医療