有名病院 この診療科のイチ押し治療

【糖尿病】JCHO東京新宿メディカルセンター・糖尿病内分泌内科(東京都新宿区)

JCHO東京新宿メディカルセンター(右)と糖尿病内分泌内科の関根信夫院長(提供写真)

「糖尿病の薬物療法は選択肢が著しく増え、さまざまなアプローチが可能です。しかし、重要なことは誰にでも効果のある理想的な薬物があるのではなく、個々の患者さんに合わせた最適な治療薬を選択することです。個人的な意見として、理想的な薬物の3条件は、①病態に合っている②合併症予防に効果的③安全性(副作用などが少ない)――と考えています」

 常に心がけているのは「生活の質(QOL)の尊重」だという。治療に生活がしばられるのではなく、QOLを最大限に保つ治療法が大切だという。同科では「糖尿病外来地域連携枠」として、毎週月曜の午後に、関根院長が1回約30分かけて診療する「特殊外来」を開設。地域連携に関わる医療機関からの予約を受け付けている。

「普段、かかりつけ医から治療してもらっている患者さんでも、節目ごとに病院での専門的な『相談・検査・入院』を活用していただきたいと思います。きちんと血糖コントロールできる患者さんは、近隣のかかりつけ医への逆紹介も積極的に行っています」

■データ
旧東京厚生年金病院。現在は地域医療機能推進機構(JCHO)の病院。
◆スタッフ数=常勤医師4人(日本糖尿病学会専門医2人)
◆糖尿病の年間初診患者数=約120人

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