遺伝子変異の有無で予防策が 卵巣がん治癒率アップのカギ

A・ジョリーは両乳房、卵巣・卵管を切除(C)日刊ゲンダイ

 ただし、生殖能力を失う、自然閉経により心血管疾患リスク上昇、保険適用外による医療費の負担などいくつかの問題もある。たとえRRSOを選択しなくても、そのまま“放置”とはならない。経口避妊薬の服用など、利益・不利益を十分に話し合い、ベターな道を探っていく。

■PARP阻害剤

 遺伝子変異を修復する作用のある新薬の開発が進められている。

「BRCA1.2の遺伝子変異がある卵巣がんに対し、高い効果を発揮します」

 承認はまだだが、治験参加ということでPARP阻害薬の治療を受ける手はある。

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