重篤な病気起こすことも 心臓カテーテル検査を甘く見ない

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「心臓カテーテル検査は、ホルター心電図測定や超音波心臓検査、心臓CTなどではよくわからない点を明らかにするための検査です。局所麻酔をしてから直径1・5ミリ程度のカテーテルを足の付け根や手首などから入れて、心臓まで進めます。そして心臓内の圧や血液の酸素濃度を測定・分析したり、造影剤注入によるX線撮影をしたりして、心臓の形、心室の動きや弁の機能を調べ、冠動脈の造影検査で血管の詰まり具合などを調べます」

 その結果、血管が狭くなったり、詰まっていたりする場所がわかれば、治療法が決まる。たとえば血管をバルーンとステントで広げる冠動脈形成術を行うのがいいのか、バイパス手術がいいのかなどはこの検査で最終判断されるという。

「ただし、心臓カテーテル検査はとても有益な検査ですが、100%安全な検査ではありません。カテーテルが心臓や動脈の壁を傷つけたり、造影剤による心臓の収縮力の低下、不整脈や腎機能障害が起きたりすることがあります」

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