その結果、残念ながら高齢者における糖尿病の発症と、地域における坂道の平均傾斜角については関連を認めませんでした。しかしながら、血糖値がしっかりコントロールできていない糖尿病は、地域における坂道の平均傾斜角が約1.5度上昇すると、18%統計学的にも有意に減少することが示されました。
この研究では、坂道の多い居住環境に住むことが糖尿病を予防できるかどうかについては不明という結果でしたが、コントロール不良の糖尿病を予防できる可能性が示唆されています。
街の環境をデザインするに当たり、道路にわずかな傾斜をつくることで、糖尿病の悪化を防ぐことができるかもしれません。
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