あの話題の治療法 どうなった?

削らない虫歯治療法と人気 「ヒールオゾン治療」はいま

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「削らない虫歯治療法」のひとつがコレ。「塩素の7倍の殺菌力を持つオゾンを使って虫歯菌を殺菌し、再石灰化を促進することで虫歯を治療する」という。具体的には虫歯の部分にカップをかぶせ、外に気体が漏れない状態にしてオゾンを数十秒程度当てる。それだけで初期の虫歯なら治るという。

 2006~07年にかけて雑誌やテレビで大きく取り上げられた治療法だが、今はどうなっているのか? 今もこの治療を続けている都内の歯科医師が言う。

「正直、普及しているとは言えません。この治療法は厚生労働省の認可を受けたものではありませんので、100%自費診療。治療機自体も高額ですから、治療費は高くなりがちです」

 問題はその効果だ。治療と予防に関して吟味した医療情報を定期的に伝えるための国際的な組織は「ヒールオゾン法が従来の虫歯の治療法の代替療法や第1選択になるためには、さらに綿密で質の高い根拠が必要」としている。

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