整形外科の領域は幅広いので、肩関節の専門医がいるところが望ましい。日本肩関節学会のホームページから調べられる。
「肩の痛み=五十肩」と安易に考えないことに加え、肩の痛みの対策として知っておくべきことがある。
■軽い痛みでも重症例がある
痛みが軽いと、大したことがないと思って放置しがちだが間違いだ。
「たとえば腱板断裂では完全に腱板が切れている場合より、不完全に切れている場合の方が痛みは強いことが多い。不完全な断裂の方が癒着や拘縮(硬くなる)が起こりやすく、拘縮による痛みが生じるからです。しかし、程度でいうと完全に腱板が切れている方が重症です」
頚椎ヘルニアでも肩の痛みが生じるが、感覚神経は損傷されず、運動神経だけが損傷されている「キーガンタイプ」では、痛みはほとんどない。