肺がんや心筋梗塞のケースも…「肩痛」には重大病が潜む

肩痛は見極めたい(C)日刊ゲンダイ

 ただし、肩関節の拘縮は予防もできる。鎮痛剤などで肩の痛みを抑えながら、低周波治療、レーザー治療、温熱療法、運動療法などで筋肉の緊張を和らげる。自宅でのマッサージ、肩関節や肩甲骨を動かす運動なども有効だ。

「肝心なのは、そこまで拘縮してしまう前に肩の専門医を受診し、適切な治療を受けることです」

■五十肩の陰に糖尿病あり 

「糖尿病が進行して肩の血管が動脈硬化を起こすと、肩関節組織の変性を起こしやすくなります」 なかなか治らない肩の痛みに糖尿病も関わっていた……というケースはよくあるという。食生活の改善、適度な運動が、生活習慣病予防とともに五十肩の予防にもつながるのだ。

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