TURBTは、内視鏡で内側からがんを削り取る手術です。膀胱を失う心配はありません。がんの進行度が低く、周辺に浸潤・転移がないと判断されれば、まずこちらを受けることになります。
■何度も繰り返すのが原因
膀胱がんの新規患者数は、上皮内がんを加えても男性2万6000人、女性6000人ほど(2012年)に過ぎません。ところが、TURBTの件数はそれをはるかに上回っています。実はTURBTではがんを完全に取り切れず、数年以内に再発するケースが多いのです。そのため2度目、3度目を受ける人が大勢いるわけです。
腎臓は左右合わせて2個あり、両方とも同時にがんになることはめったにありません。そのため、がんに侵された方を全摘するのが基本です。ただし、がんの範囲が狭い場合は部分切除にとどめることもあります。
明細書が語る日本の医療