■日本人は「瀰漫性B細胞型」の非ホジキンリンパ腫が多い
まずは1カ月入院し、抗がん剤による治療(CHOP+リツキサン)を2コース実施して、リンパ節腫大は消失しました。その後も外来で治療を繰り返し、計8回の抗がん剤投与を行って、いまは再発なく元気で過ごされています。
悪性リンパ腫の初期症状は、リンパ節が腫れる以外に時々発熱することもありますが、Kさんのように症状がない場合もあります。リンパ節の腫れは、頚部だけでなく腋下や鼠径部の腫大で気がつくことも少なくありません。生検でリンパ節を切除し、病理診断によって確定診断します。
悪性リンパ腫は「ホジキンリンパ腫」と「非ホジキンリンパ腫」に大別され、そこからさらにたくさん分類されます。非ホジキンリンパ腫は大まかには「瀰漫性」と「濾胞性」に、また「T細胞型」「B細胞型」「その他の型」に分かれます。さらにリンパ節腫大の広がりでステージⅠ~Ⅳ期に分かれます。日本人に多いのは「瀰漫性B細胞型」です。
がんと向き合い生きていく