過敏性腸症候群との誤診多し 子供の「クローン病」って?

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

■血液検査と肛門の病変チェックを

 クローン病は完治しないが、寛解・維持は可能――。しかし、別の問題点がある。クローン病の認知度の低さだ。

 腹痛、下痢、血便がしょっちゅう見られても、患者はもちろん、医師もクローン病を疑わない。病名すら頭に浮かばない。冒頭の名良之さんのように、過敏性腸症候群やストレスだと誤診されているケースは珍しくない。

「クローン病の知識があれば診断は難しくない。しかし、クローン病患者が多い米国でさえも、診断まで5年前後かかるという報告があります」

 発症のピークは10~20代なので、「ウチの子供はストレスですぐにお腹を壊す」と思っていたらクローン病だった……というケースもある。鈴木教授は、若年で腹痛、下痢、血便が続く場合、適切な診断に結びつくポイントとして「血液検査」と「肛門の病変」を挙げる。血液検査で炎症反応が出たり、肛門が切れて膿が出ていれば、クローン病の疑いが濃厚。専門医を受診した方がいい。

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