当事者たちが明かす「医療のウラ側」

地方に進学校をつくることが医師不足解消の早道になる

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 現状では「自分の子供に十分な教育を受けさせて、高い学力とスキルをつけさせるには、地方に住んでいてはダメ」と子育て世代の医師は考えているのです。

 無理もありません。今は塾にも行かず、学校と家庭の勉強だけで医学部に合格するのはかなり難しい。もし、医師が自分の子供にも医師になってもらいたいと思えば、医学部進学専門の塾に通わせるのも当たり前で、そういう塾は都市部にしかないのです。そもそも、地方では医師を希望する子供が少なく、競争原理も働きません。よほど意志の強い子供でなければ、学校の勉強だけで医学部への進学は難しいのでしょう。

 逆に言えば、医学部に合格させるだけの高い学力をつけさせる学校があれば、地方といえども医師は集まってくる可能性があるということでしょう。

 進学校をつくることが、医師不足を解消する早道かもしれません。

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