放置は危険 その顔の火照りは糖尿病のサインかもしれない

原因は風邪だけとは限らない(C)日刊ゲンダイ

 高血糖による神経障害を放置すると、神経そのものがまひして「痛い」「熱い」という感覚が失われ、潰瘍や壊疽を進行させる。場合によっては壊疽ができた足の切断を余儀なくされる。

「心臓の神経が障害されると、心筋梗塞や狭心症が起きても胸痛を感じない無痛性心筋虚血を起こし、死に直結する大きな発作を起こすことも少なくありません。また、低血糖になっても体がそれに反応せず、血糖値を上げるホルモンが分泌されず、冷や汗、手足の震え、動悸などが起きて、意識を失う無自覚性低血糖が起きて、大きな事故を起こす人もいます」

 ただでさえ、梅雨は神経にストレスがかかる時季。血糖値が高めの人が、やたらと顔や体が火照ったうえに、手足のしびれや痛みなどの異変を感じることがあったら、病院に相談した方がいいかもしれない。

4 / 4 ページ

関連記事