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糖質制限はリバウンドを招く 楽に痩せるなら「後食べ」

ご飯こそ“後食べ”を
ご飯こそ“後食べ”を(C)日刊ゲンダイ

「糖質制限をすれば確かにすぐに痩せられます。ただし、長期的に見ればリバウンドしやすいことが実験で明らかになっています」

 こう指摘するのは、臨床栄養実践協会理事長の足立香代子先生です。その実験とは、「低糖質食」「低脂肪食」「地中海食」のうち、2年間継続して最も減量効果があったのは、低糖質食だったというもの。しかし、4年後の追跡調査では、低糖質食群の人たちが最も多くリバウンドしていたのです。

「結局、低糖質の食事は満足感が少ないので、長くは続けられないのです。糖質は制限するよりも、『後食べ』するほうがおすすめです」

 後食べとは、おかずを3分の2食べてから主食を食べる食事法。タンパク質や脂質、食物繊維は糖質と比べて消化に時間がかかります。これらを先に取っておけば、後から糖質を取っても食後血糖値が急上昇せず、インスリンの分泌が抑えられます。

 すると血糖値の下がり方も緩やかになるので、腹持ちがよく、次の食事で食べ過ぎるのを防げます。太りにくいだけではなく、糖尿病予防に有効な食べ方です。

「よくサラダを先に食べる人がいますが、あまり効果的ではありません。脂質や食物繊維をしっかり取ることが大事なので、キノコや青菜の炒め物などのほうがいいでしょう」

 ご飯を我慢するのではなく、“後食べ”を!