不妊原因の約半数が男性 スマホでお手軽「精子チェック」

写真はイメージ（Ｃ）日刊ゲンダイ

　パートナーの精子の状態が気になった女性は２人に１人――。「リクルートライフスタイル」の男性不妊に関する意識調査で明らかになった。

　対象は子供が欲しいと思っている２０～４０代男女２０００人。自分の精子の状態が「良好」と思っている男性は６２％だったのに対し、パートナーに対して「精子は良好」と思っている女性は５７％とやや下回った。

　一方、一定期間が過ぎて子供が出来なかった場合、「自分に不妊の原因があるのでは」と考える男性は４４％、女性は６５％。

　医療機関での検査を「ぜひ受けたい」と答える男性は２２％、女性は３１％と、男性は女性より消極的だった。

　ＷＨＯの調べでは、不妊の原因が男性にある場合は全体の約半数。加齢に伴い男性の「妊娠させる力」が低下することも明らかになっている。

　独協医科大学越谷病院泌尿器科・岡田弘主任教授は今回の調査に対し「女性の治療が先行して男性の参加は遅れている。男性不妊の専門医も増えてきているので安心して受診を」とコメント。

　いきなりの受診が恥ずかしい人は、第１ステップとして精子の状態をスマホでセルフチェックできるキット「Ｓｅｅｍ」を利用する手も。ネットから購入できる。