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【スポーツ選手の傷害】同愛記念病院・整形外科(東京都墨田区)

同愛記念病院整形外科の土屋正光院長(提供写真)

 ただし、力士となると一般人の肥満とは違い体全体的に筋肉量が多く、重量、厚みがあるので同じ関節鏡下手術をするにしても工夫が必要になる。手術台は2台並べて行う場合もある。

「体が大きく厚みがあるため、関節鏡の操作がしやすいように患者さんの体の位置を変えたり、関節内までの距離があるので手術時間も通常よりかかります。麻酔も通常より長い針を使い
技術を要します。また、麻酔薬は脂肪に溶ける性質があることから普通の人より覚めにくい。抗生物質の投与も体表面積で補正し、大体5割増しです」

 車イスも通常のものでは体が入らないため力士用の特注品を用意。ベッドはさすがにキングサイズとはいかないので、台を追加するなどで長さを調節している。

■小さい切開でも済む関節鏡下手術なら翌日からリハビリが開始できる

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