明細書が語る日本の医療

胆のう・胆管がん 男性は若くして女性は高齢で発症する

2015年に亡くなった女優の川島なお美さん(C)日刊ゲンダイ

 国立がん研究センター・がん情報サービスによれば、胆のう・胆管がんの2016年の新規患者数は約2万6500人と予想されており、男女合わせた全がん中、第11位(男性12位、女性11位)となっています。しかし、死亡数予測では男女計で第6位(男性7位、女性7位)です。つまり、胆のう・胆管がんにかかる人は比較的少ないものの、かかってしまうと亡くなるリスクがかなり高いことがわかります。

 表は今世紀に入ってからの新規患者数・年齢調整罹患率と死亡数・年齢調整死亡率をまとめたものです。このがんの特徴のひとつは、患者数や死亡数の男女差がほとんどないことです。多くのがんは男性に偏っていますが、胆のう・胆管がんは女性でもかかりやすいがんと言えます。ただ年齢調整罹患率・死亡率ともに女性がかなり低めです。男性は比較的若くして発症・死亡し、女性は高齢になってから発症・死亡することを示唆しています。

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永田宏

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。