医師の「様子見」が落とし穴 脂肪肝を甘く見てはいけない

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

■糖尿病があればリスク2倍

 脂肪肝と診断されているなら、一度はこれら2つの検査のうちどちらかを肝臓の専門医のもとで受けるべき。中でも、より急を要するのは、糖尿病も患っている人だ。

 糖尿病があると脂肪肝のリスクが高くなることは、糖尿病を診ている医師なら理解している。ところが、脂肪肝と糖尿病が重なると肝硬変への進行スピードが速く、肝がんのリスクが糖尿病がない人の約2倍になることを強く意識してはいない。

 だから、糖尿病で定期的に医療機関を受診していて、かかりつけ医から何も言われていなくても、安心は禁物なのだ。

「特に、NASHの人は進行スピードが速いので要注意です」

 よくある勘違いを紹介する。

★肝機能の数値がそれほど高くないから、肝硬変の心配はない

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