ほかにも、COPDによって起こる消化性潰瘍などの慢性的な炎症が血管にダメージを与えることも考えられます。
炎症によって生じるサイトカインが全身の血管の内皮細胞を傷つけ、白血球の一種である単球が内皮細胞にくっつきやすくなって動脈硬化を促進させるのです。動脈硬化が進めば、心筋梗塞や狭心症といった心臓疾患を招きます。
肺や胃の病気が、一見、無関係のように思える心臓や血管の病気に大きく関わっているのです。
天皇の執刀医「心臓病はここまで治せる」