明細書が語る日本の医療

胆のう・胆管がん手術 東京は総手術数の1割を担う

胆のう、胆管がん手術を多く行っている県(C)日刊ゲンダイ

 胆管がんは手術ゼロ県が多数あります。北陸(富山県、石川県、福井県)、山陰(鳥取県、島根県)、関西(滋賀県、奈良県、和歌山県)、四国(徳島県、香川県、高知県)、九州(長崎県、宮崎県、鹿児島県)などです。沖縄県と山梨県は、こちらもゼロ。また東北からは山形県がゼロ県入りをしています。

 とはいえ、胆管がん手術のゼロ県の患者が不幸かどうかは難しいところ。というのも胆管がんの手術は難度が高く、手術死(術後30日以内に死亡)や術後在院死(術後一度も退院できないまま死亡)が少なからずあるからです。ヘタに手術を受けるよりは、自宅で余命を全うするほうが幸せかもしれません。

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永田宏

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。