健康ポイント どっちが勝ち?

どちらも良質のタンパク源 納豆かけご飯vs卵かけご飯

熱々のご飯にかけて…
熱々のご飯にかけて…(C)日刊ゲンダイ

 朝食をしっかりと食べていますか? 年収が高い人は、低い人に比べて朝食を取る習慣があるというデータもあります。しっかり食べて午前中の頭の働きを良くし、仕事の効率をあげましょう。

 今まで食べる習慣がない人は、準備も簡単な朝食で手軽に始めるのが一番。

 今回は、熱々のご飯にかけるだけの「納豆」と「卵」の対決です。

 卵は完全栄養食品ともいわれ、良質なタンパク質をはじめビタミンやミネラルも豊富に含まれています。コレステロール値が高い人では控えた方がいいこともありますが、コレステロールの多い卵黄にはレシチンという悪玉コレステロールを減らして善玉コレステロールを増やす働きがある成分も含まれているため、一般的には、1日1個なら問題ありません。

 納豆の原料である大豆も、タンパク質をはじめビタミンやミネラルが豊富です。そして、卵にない栄養素が食物繊維です。最近は食物繊維の摂取量が減り、男性でも便秘症の方が増えています。

 さらに、納豆は大豆を発酵させて作る発酵食品のため、腸の働きを整えるのに役立ちます。

 どちらも良質のタンパク源ではありますが、今回は納豆に軍配が上がります。

 納豆が良い理由はもうひとつ。食べるシーンを想像してみてください。卵かけご飯よりも、納豆ご飯の方がよく噛んで食べることができると思います。早食い、流し食いは大食いのもと。しっかりよく噛んで食べることも栄養素以外に大切なポイントです。

柴田真希

柴田真希

健康で楽しい「食」を提案する「エミッシュ」代表取締役。「私は『炭水化物』を食べてキレイにやせました。」など著書多数。ブログ「管理栄養士 柴田真希のシアワセ♪Makitchen」が好評。