病院は本日も大騒ぎ

高齢者看護に罪悪感はつきもの「身体拘束も仕方ないと」

 今はクリニックに勤務していて夜勤からは解放されていますが、総合病院に勤めている友人の看護師に聞くと、認知症の高齢者には呼吸抑制ができない程度に睡眠薬や安定剤を使い、ベッドや車椅子からずり落ちないようにベルトで身体拘束したり、ベッドの周りを柵で囲むことがあるといいます。

 どうやら「徘徊する高齢者の患者さんは一律身体拘束」になっているようでした。

 身体拘束は看護師であればよく耳にする話ですが、私がけげんな顔をしていると、友人看護師はこんな“言い訳”をしていました。

「私だって最初は嫌だったのよ。でも、もし徘徊中に転倒して骨折したり、点滴を勝手に外したりしたら、命の危険があるじゃない。今では仕事だから仕方がないと思っている。それに、私は他の看護師に比べて緩めに縛るようにしているし……。言い訳だとはわかっている。でも、この罪悪感を自分の中で消化するのもお給料のうち。現実を考えれば身体拘束は仕方がないわ」

 患者さんが私の母親だったらと思うと……。クリニックに勤務してよかったと思っています。

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