夏レジャーは要注意 “涼しげ中年女性”が熱中症になる理由

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「そういう女性は概して運動嫌いで、日焼けを嫌う傾向があり、熱さへの適性が低い。ふだんから活動性に乏しいので、汗をかきにくくなっています。そんな体質が災いしたのでしょう。強い日差しや熱源があっても、十分に汗をかけないと、体温が下がりません。ビールを紙コップ1杯とはいえ、アルコールは体を脱水させ、利尿作用もある。汗をかかずとも、体の水分が失われていた可能性があります。つまり、日焼けを嫌う女性は、夏のレジャーで熱中症になりやすいのです」

 発症した場合の応急処置は涼しい場所で体を冷やすことだが、ならないようにケアする方が大切だろう。男の気配りが欠かせない。

「女性は、トイレを気にして水分摂取を避けたがります。屋外ではなおさらで、余計に脱水が進みやすい。そういう人にきちんと水分を取らせるには、近くのトイレの場所を把握して、トイレ不安を解消させること。その上で、水分摂取をすすめるのです」

 記者の仲間はその後、3日ほどめまいに苦しんだという。汗をかかず涼しげに見える女性ほど意外と危ないのだ。海や川など水辺であっても、そんな女性は水に入りたがらないので要注意だという。

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