朝起きたらぐっしょり…「寝汗」には意外な病気が潜む

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

■悪性腫瘍も寝汗をかきやすい病気

 とはいえ、寝汗はこうした健康的なものばかりではない。なんといっても怖いのは病気によって引き起こされる寝汗だ。北品川藤クリニック(東京・北品川)の石原藤樹院長が言う。

「寝汗を伴う病気はいくつかあって、そのひとつが感染症です。結核が有名ですが、HIV感染症や伝染性単核球症なども寝汗をかくといわれています。甲状腺機能亢進症、糖尿病、褐色細胞腫などの内分泌疾患、リンパ腫や白血病などの悪性腫瘍も寝汗をかきやすい病気だといわれます」

 胃酸などの胃の内容物が逆流して胸焼けなどを起こす胃食道逆流症や、睡眠時無呼吸症候群といった病気のほかに、女性は閉経や妊娠に伴う寝汗がある。解熱剤、抗うつ剤などの薬による寝汗もある。海外の文献には1週間以上継続する寝汗の原因は胃食道逆流症と閉経によるものが多く、薬では解熱剤と抗うつ剤によるものが多いとされている。

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