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【痔】「入院手術」で術後最初の排便と入浴の不安を払拭

寺田病院・大腸校門病センターの寺田俊明理事長(提供写真)

 痔核は直腸と肛門のつなぎ目を境に「内痔核」と「外痔核」に分けられる。内痔核に対しては硬化剤を注射する「ALTA療法(ジオン注射)」もある。つまり、痔核の治療は「結紮切除術単独」「ALTA療法単独」「両方の併用」の3つの治療法がある。ALTA療法は日帰り治療の施設で多く行われているが、同センターではALTA療法単独でも1泊2日の入院になる。それは局所麻酔ではなく、腰椎麻酔で確実に治療するためだ。

「一般的には『入院治療は大変』と思われていますが、どんな治療をするにしてもトータル的に考えたら入院治療の方が確実で安心。治療後の満足度は高いと思います」

 同院のそれぞれの分院には、女性医師による「女性専用外来」も設けられているという。

■データ
1970年開院。医療法人社団俊和会の病院。
◆スタッフ数=常勤医師6人(日本大腸肛門病学会指導医2人、専門医2人)
◆年間初診患者数(2016年)=約4000人
◆痔の年間手術件数(同)=約900件

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