周囲驚かす性格の豹変には病気が潜んでいるかもしれない

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「普段はおとなしいのに、最近急に怒ったり、笑ったり。どうしちゃったの?」「今日はやたらと人の集まるところに行きたがっちゃって変ね……」

 暑くなったり、忙しくなったりすると、一時的に周囲を驚かせる振る舞いをする人がいる。迷惑な話だが、ストレスがたまっていると思えば理解できなくもない。ところが、短期間にガラリと振る舞いが変わり、それが続くような場合は要注意。病気が隠れているかもしれない。サラリーマンの病気に詳しい弘邦医院(東京・葛西)の林雅之院長に聞いた。

「もっとも有名なのは高次脳機能障害です。事故や病気で脳に障害が起こり、新しいことが覚えられないなどの記憶障害や、物事に集中できずミスばかりする注意障害、スケジュール通りに物事を進められない遂行機能障害、場違いの場面で怒ったり笑ったりするなどの社会的行動障害など、多岐に及ぶ症状が表れます」

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