周囲驚かす性格の豹変には病気が潜んでいるかもしれない

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 甲状腺機能亢進症、うつ病、低血糖、不眠症なども怒りっぽくなることが知られている。

「別名『ピック病』と呼ばれる認知症も人格変化が見られます。脳の前にある前頭葉と側頭葉を中心に、萎縮により発症する認知症が前頭側頭型認知症で、その代表的な病気です。初老期に発症しやすく、感情のコントロールができずに怒りっぽくなります。少しずつ物忘れの症状も出てきます。露出などの性的逸脱も起こします。自身に病気の意識がないのが厄介です」

 意外だが、肝硬変によって肝臓の解毒能力が低下した結果、脳に毒素が回ってイライラ感が募り、怒りっぽくなることもあるという。

 日本脳炎やインフルエンザ脳症は、ウイルスや細菌が脳に広がることで、人にとっぴな行動を取らせることがわかっている。犬・猫好きな人はトキソプラズマ原虫による感染症にも注意が必要だ。

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