Pさんはその後、食事が取れなくなって有床診療所に入院しました。幸い、今は安心して過ごせているとのことです。
ある緩和関係の医師は、「がん終末期の患者は、亡くなる数日前まである程度ご自身のことができている方が多く、在宅は可能だと思います。また、80%の方は自宅での最期を希望されているのです」と言います。しかし、希望と個々の現実は違っていて、しかも今は独居の方が多い時代です。ホスピスでは、患者さんそれぞれの希望に沿って対応されていると思います。
しかし、入院が長くなると退院を勧めるとなれば、患者さんの不安は募るばかりなのではないでしょうか。
がんと向き合い生きていく