Dr.中川のみんなで越えるがんの壁

マンモの見落とし率は15% エコーが本当に必要な女性は

小林麻央さんは享年34歳という早世(C)日刊ゲンダイ

 ただし、若く乳がんを発症しやすいハイリスクの人は別です。それが、家系に40代以下で乳がんになった人がいる、卵巣がんになった人がいる、BRCAという遺伝性乳がんの遺伝子変異を指摘された人がいる、などです。

 若く乳がんを発症する方は、遺伝子変異が関係している可能性があって、卵巣がんを併発しやすい特徴もあります。当てはまる人は専門医に相談して、若いうちからエコー検査を受けるといいでしょう。

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中川恵一

中川恵一

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。