クーラーで足だけ冷たい人 その症状は重大病の前触れかも

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「クーラーを浴びても上半身が涼む前に足が冷たくなる」「足が重く、歩くとだるさを感じる」――こんな症状がある人は「末梢動脈疾患」(PAD)を疑った方がいい。かつては「閉塞性動脈硬化症」(ASO)と呼ばれたこの病気は、手足の末梢の動脈硬化が進んだ病気。放っておくと心筋梗塞を起こしたり、足を切断することにもなりかねない。東邦大学名誉教授で平成横浜病院健診センターの東丸貴信医師に聞いた。

 田中智明さん(仮名、65歳)は定年後、家に引きこもるようになった。外出するのはコンビニで週刊誌を買うときくらい。大半はテレビを見るなどして自宅で過ごしていた。

 そんな田中さんを2年前の夏、胸をつかまれるような強い息苦しさが襲った。担ぎ込まれた病院で血管内治療を行い、ことなきを得たが、心筋梗塞だった。

「田中さんは重度の糖尿病を患っていて、心筋梗塞で倒れる数年前から足に重だるさを感じていました。少し歩くと右側のふくらはぎに痛みが走ったそうです。家に引きこもっていたのはそのためです。倒れた当時は、クーラーにあたると上半身が涼しくなる前に足が冷たくなった。田中さんは“単なる冷え性”と考えたようですが、末梢動脈疾患を患い足の動脈が塞がっていたのです」

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