インプラントの相談に訪れる患者の多くが最初に口にするのは、「インプラントは怖い」だという。ここ数年、ずさんな治療が報じられた結果、インプラント治療は「神経が切断されて後遺症が残る」「痛い」「腫れる」「際限なくお金がかかる……」などの不安が患者に広がっているという。
しかし、インプラントはきちんとした診査・診断を行い、状態に合った手術を計画通りに行えば、天然の歯に近い機能を回復することも可能だ。
「歯科インプラントの施術後に起きる主なトラブルは痛み、腫れ、埋入箇所の違和感、出血やしびれなど。特に骨の残存量の少ないところに無理してインプラントを入れようとすると、下顎は神経を傷つけるリスクがあり、上顎は人工骨による上顎洞炎のリスクがあります。今までのインプラント治療は顎の骨のどこを削ってインプラントを立てるか決めるため、歯肉を切って、骨を目視しながら行う手術が主流でした。最近はサージカルガイドを用いた手術も行われるようになり、より安全な手術になっています」
いまさら聞けない歯科インプラント