Dr.中川のみんなで越えるがんの壁

0期なら100%治る「難治膵臓がん」は血液検査で早期発見

血液検査(C)日刊ゲンダイ

 そのためには、どうするか。現状1割に満たないステージ1で見つかる人を増やすことが大きなポイント。人間ドックなどでは、「CA19―9」が膵臓がんのマーカーとして使われることがありますが、早期の検出精度はそれほど高くありません。

 新しいマーカーは、これまでの研究から精度が高そうです。大規模臨床研究の結果を受け、広く膵臓がん検診の有効性が認められたら、難治性の膵臓がんも“治る時代”が訪れるかもしれません。

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中川恵一

1960年生まれ。東大医学部医学科卒業。同院緩和ケア診療部長を兼務。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。