数字が語る医療の真実

【かっけ】ニワトリの実験で否定されたタンパク質不足説

 エイクマンは当時、以下のような仮説を立てます。「かっけは白米に含まれる物質による中毒で、玄米や米ぬかにその中毒を解毒する作用があるのではないか」というのです。

 ここで、高木の「タンパク質不足説」は否定されたといっていいでしょう。

 しかし、このエイクマンの仮説も今の時点から見れば間違いで、まだ正解には至っていません。かっけの原因の解明と治療の普及にはまだまだ時間がかかるのです。

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名郷直樹

名郷直樹

「武蔵国分寺公園クリニック」院長、「CMECジャーナルクラブ」編集長。自治医大卒。東大薬学部非常勤講師、東大医学教育国際協力研究センター学外客員研究員。臨床研究適正評価教育機構理事。著書に「検診や治療に疑問を感じている方! 医療の現実、教えますから広めてください!!」(ライフサイエンス出版)、「逆説の長寿力21ヵ条 ―幸せな最期の迎え方」(さくら舎)ほか。