独白 愉快な“病人”たち

ゆーとぴあ帆足新一さん 直腸がん経験も「病気をネタに」

ゆーとぴあ・ピースの帆足新一(C)日刊ゲンダイ

「人生は厳しいんだ! バチンと音がいいほど高い希望校に受かるんだ!」

 コントの中で、そう言われて長いゴム紐をくわえ、思い切り引っ張ってから“ゴムパッチン”を顔で受けるのはたいていボク。最近は、そこに「がんも治っちゃうんだよ」って付け加えたりしてるんですけど、こんなギャグは、コンビが2人ともがんになったボクらじゃなきゃできないでしょう。

 病気をネタに笑いを取る。これはボクらに与えられた使命です。ただ、ボクはがん1つだからゴムパッチンをやられる方。手を放す方のホープさんはがん4つだからね(笑い)。

「直腸がん」の手術をしたのは、2015年の冬のことです。その2カ月ぐらい前に人生で初めて、胃と腸の内視鏡検査をしたんですよ。別にどこか具合が悪かったわけでも何でもないんですが、知人に勧められるまま行ったら見つかっちゃったんです(笑い)。

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