★レントゲンだけでは不十分
開業医では、レントゲンだけで診断することがままある。ところが、それが副鼻腔炎の誤診を招くことも……。
「レントゲンで粘膜が腫れている様子は確認できますが、膿の状態などはわかりません。慢性副鼻腔炎と別の医療機関で診断された患者さんの中には、そもそも慢性副鼻腔炎ではない人、従来型と好酸球性副鼻腔炎の鑑別診断ができていない人などが珍しくありません」
理想的なのは、治療の前後でCTを撮る。副鼻腔の膿の状態(菌の状態)を確認できるからだ。治療前のCTと比較して膿の状態が改善されていなければ、治療がふさわしいものでなかったか、不十分だったかだ。
改めて、正しい治療を行うことができる。
★手術を繰り返す場合も
好酸球性副鼻腔炎のケースだ。