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米学術誌が発表 チップを乗せるだけで皮膚や血管が再生

米オハイオ州立大学ウェクスナー医療センターの公式(HP)

 さらに、皮膚細胞を脳細胞にリプログラムする実験にも成功。これは脳卒中で傷ついた脳細胞の再生に大きな希望になると期待されています。

 研究リーダーのチャンダン・セン医師は、「信じられないかもしれないが、この方法で臓器も含め体内のあらゆる細胞を98%の確率で再生できる」とコメント。ナノチップをのせるだけで非侵襲的にDNAを注入でき、副作用もない。まさに未来の夢の治療です。

 今後、最速で1年以内に人体による臨床実験が可能になるとのこと。ナノチップによる再生医療の未来に大きな期待が寄せられています。

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シェリー めぐみ

シェリー めぐみ

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

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